大学によってAdmissions Fileへのアクセス方法はさまざまですが、スタンフォード大学では予約が必要で、通常1〜2ヶ月の待機期間があります。閲覧時間は30分以内で、持ち込めるのは筆記用具のみ。録音や録画はできないため、メモを素早く取る必要があります。昨年度からはほとんどの箇所がブラックアウトされており、コメントを見ることはできなくなりました。それでも、最低限の情報から合格の理由を知ることができました。
評価のポイント
特に大きく評価されたのは以下の3つの分野でした:
ピアノ国際コンクール:数々の1位とカーネギーホールでの演奏
学校で初めてのクラブ設立: 100年の歴史を持つ高校で初
リサーチとインターンシップ: 大学教授と共に(推薦状あり)
合格の決定において最も影響力を持ったのは、アートポートフォリオの評価でした。このポートフォリオには、カーネギーホールで行われたオーケストラとの共演を収めたピアノコンチェルトのビデオが含まれており、音楽専攻の教授によって評価されました。娘は受験専攻は音楽でないこと、アートポートフォリオの提出はオプショナルであることから、あくまで参考程度のものだと思っていたので正直とても驚きました。
評価基準とタグ
スタンフォード大学は、総合的な審査プロセスを用いて応募者を評価します。このプロセスでは、複数の要素が考慮されます。各応募書類は1から6までのスケールで評価されます。1が最も良い評価で、6が最も悪い評価です。出願時に提出した成績評価平均(GPA)は、大学独自の評価基準に従って再計算されます。以下は主要なカテゴリとその略語です:
テストスコア(Testing): 主にSAT/ACTスコアですが、APやIBのスコアも含まれます。
高校の成績(High School Record, HSR): 授業の難易度と学業成績。
推薦(Support, SUP):
推薦状(Letters of Recommendation): 高校の教師やカウンセラー、クラブの顧問などからの推薦状。
レガシー(Legacy Status): 親や祖父母がスタンフォード大学の卒業生である場合、この点がサポートとして考慮されることがあります。*今後カリフォルニア州では禁止
リクルートアスリート(Recruited Athletes): スポーツの才能があり、スタンフォード大学のチームにリクルートされている学生は、この点が評価の一部になります。
教授の子ども(Faculty/Staff Children): スタンフォード大学の教授や職員の子どもであることも、サポートとして評価されることがあります。
課外活動(Extracurricular, EC): クラス外での活動。受賞履歴。
自己表現と知的活力(Self-Presentation and Intellectual Vitality, SPIV): エッセイや面接。
総合評価(Overall Evaluation, Eval): すべての要素に基づく最終スコア。
総合評価も1~6の評価が付き、1~2の生徒が合格し、2-や3+の生徒は合格か補欠に割り当てられます。さらに、情報には以下のようなタグが付けられ、評価に影響を与えます:
レガシー&教授の子ども
リクルートしたアスリート
家族で初めて大学に行く生徒
寄付金をした家庭
マイノリティ
同じテストスコアを取得した学生であっても、大学への出願時に貼付される特定のタグにより、その評価や受験結果は大きく異なることがあります。このような現象は、特に競争が激しいと思われる大学の入試において顕著です。